仕事着を選ぶ際に気を付けることは何か。スタイリストの栃木雅広さんが「ビジネスにおける服装の評価は加点方式ではなく、減点方式で行われる。スーツもその視点で考えるべきだ」という――。
虫眼鏡を持ったスーツ姿の男性
写真=iStock.com/kuppa_rock
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仕事のデキる人のスーツは「減点されない」

ビジネスという激しい競争の場に適した服装のことを指す例えとして、スーツは“戦闘服”と呼ばれることがあります。では、そのような戦場において、どういった服装が正解なのでしょうか。

スタイリストとして、数多くのエグゼクティブのスタイリングやアドバイスを行なってきました。その経験から、スーツとは、悪目立ちせず周りの人を引き立てることで、相手から信頼してもらえる装いです。

プライベートであれば自分の好きな格好で自己主張しても全く問題ないですが、ビジネスの場だと敬遠されることがあります。センスがいいと思われたいという「加点」よりも、控えめだが協調性のある人物に思われる「減点されない」ディフェンシブな考えを身につけて欲しいと思います。

相手がいて初めて戦闘が成立するところは古代と変わりませんが、現代においては相手からの信頼を得ることが戦闘の最大の目的です。

ここからは具体例を挙げながら、ビジネスパーソンが目指すべき服装を解説していきます。

一発アウト①派手なスーツの生地

色はネイビーかグレー、ブラックの3色を選んでおけば、間違いありません。ただ、2000年代以降の就職活動で最も無難なブラックスーツは、世代や相手の地域(例えば欧米など)によっては冠婚葬祭といったフォーマルな装いに見えるため、合わせるインナーを工夫するなど注意が必要です。

ブラックスーツのコーデ例
筆者撮影
ブラックスーツのコーデ例

春夏に見かけるベージュやトレンドのグリーンなどはNGではありませんが、職種やTPOをしっかりと判断して選ぶべきです。

次に柄ですがソリッド(無地)の他、ストライプやチェックなどクラシックな柄は問題ありません。ただコントラストが効いた太めのストライプやチェックは一発アウト。目立ちすぎる柄は避け、遠目からは無地に見える程度の柄ものを選びましょう。

スーツを着ることに慣れ、着数が増えた40代からはベーシックなスーツだけでなく、幅を持たせるのが二流と一流の分岐点。例えばネイビーの無地スーツ。リクルート感が出てしまうシングルブレストではなく、貫禄と余裕を感じさせるダブルブレストを選ぶなど経験値が上がったからこそ着こなせるスーツもあります。