差別化できていない黒字の会社のほうがいい

それに、競合と違うことをしたからといって、それがすぐに売上につながるとは限りませんし。むしろ、差別化にこだわるあまり、売れなくなってしまうケースのほうが多いように思います。

田中修治『社長がつまずくすべての疑問に答える本』(KADOKAWA)
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自社の規模が小さく、業界大手を追う立場にいるのであれば、すでに先行しうまくいっている競合を徹底的に研究し、小さなプライドに囚われず、真似できることはどんどん真似すべきでしょう。そうして規模と体力がついてきたら、自分たちのオリジナルなアイデアを投入して実験していけば良いのです。

金融機関や投資家などは、やたらと「競合とはどう差別化してますか?」と聞いてきますが、オンデーズも最初の頃はよく聞かれました。そんな時は軽く聞き流して、それっぽいことを回答しておけば良いのです。商売というものの本質は、あくまでも顧客に求められていることに応えることの中にしか見出すことはできません。競合と同じことでも、求められているなら堂々とやるべきです。

「差別化はできているけど赤字の会社」と「差別化はできていなくても利益が出てる会社」なら、僕は後者を選びますし、結局金融機関が融資をしてくれるのも後者です。

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