マンション高騰の裏で、在庫にだぶつき

都心の中古マンションの価格上昇にやや変化がみられる。市場調査の一つによると、1月の平均成約価格は前月比0.6%下げ、1坪あたり688万円程度だった。

つい最近まで上昇が続いていた、中古マンションの価格に頭打ちの傾向がみられる。これからマンションの購入を考えている人たちにとっては、ほっと胸をなでおろす変化といえるだろう。

近年の都心中古マンションの価格は、あまりに急速に上昇してきた。その結果、一般家庭の家計では手の届かない水準まで上がり続けた。そのため、中古マンションの在庫はだぶつき気味のようだ。売却にかかる期間も増えているという。

豊洲付近の高層マンション群
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「金利のある世界」にイラン戦争がとどめ

また、住宅ローン金利も上昇している。インフレ率が2%近辺で推移するようになっていることもあり、日本銀行の金融正常化の動きも出ている。日本は、金利ある世界に戻りつつある。それも、中古マンション価格の頭打ちの要因だ。

今後、イラン戦争による物価上昇圧力などで、国内の金利には上昇圧力がかかることだろう。住宅を買い控える人は増える可能性がある。日銀追加利上げ、ローン金利上昇なども予想され、都心を中心に不動産価格の上昇ペースは鈍化し、頭打ちの傾向が鮮明化するとみられる。

さらに、イラン戦争の影響で原油価格が高騰する場合には、世界的に景況感が後退することも懸念される。そうなると、不動産価格にも下押し圧力が掛かることが考えられる。これから不動産の購入を考えている人にとっては、相応のメリットになる可能性がある。

一体どういうことか、詳しく解説しよう。