ブッシュ大統領の「イラク侵攻」より酷い
ブッシュ大統領時、イラク侵攻を計画していたアメリカは安保理に訴えかけた。パウエル国務長官は安保理で「証拠写真」を貼った大きなパネルを持ち出して、他国を懸命に説得した。それらの「証拠」はどれも眉唾物で、結局ブッシュ政権が国際社会の意を無視してイラクを侵略したのは、周知の通りである。しかし、国際機関に対する努力があったのは、否定できない。
それに対して、ことあるごとに国連を侮蔑し続けるトランプ大統領(およびイスラエルのネタニヤフ首相)は、国連のお墨付きをもらうための努力を一切していない。それどころかイランとの交渉中に奇襲攻撃をかけて、それが(多くのアメリカ人が「日本人は信用できない」という主張の根拠としてきた)真珠湾攻撃に似た戦術とトランプ氏は誇りを持っているようである。
国際法では安保理が決定した以外の武力行使が禁止されているが、唯一の例外として自衛、俗にいう正当防衛がある。無論正当防衛とさえ言えばなんでも許されるものでなく、判例などで認められてきた要件がある。必ずしも他国に実際に攻撃されるまで待つ必要はないが、他国による攻撃は明白で、なおかつ急迫したものでなければいけない(必要性)。また、自衛権行使として使った武力は事態に適して相応なものである必要がある(均衡性)。
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