持ち前の行動力と仕事意欲を家計管理に

佐伯さんの強みは行動力。そしてふだん、仕事ではExcelはもちろん、AIも使いこなしている。そこに目をつけた私たちは、支出の内訳をExcelで管理していただくことに。

佐伯さんは住宅費(ローン返済など)の20万円を除くと、ほぼ全ての支払いをクレジットカードで決済。その請求額が月50万円程度あるため「50万円=生活費」ということは大雑把に把握しているものの、どの費目にいくらずつかけているのか、何がイレギュラーで何が通常の生活費なのかが曖昧でした。

そこでまずクレカの使用明細をExcelに転記し、精査。Excelなら検索機能が使えるので、振り返りがしやすくなります。

我々が何かを質問すると、その場でExcelで検索したり、AIを使いながらピポットテーブル(データの計算、集計、分析を行う強力なツール)をすぐに作成する佐伯さん。「こうすることはいかがでしょう」「こうできたらいいですね」といったふわっとした言い方だと優先度が下がりますが、「こういうことが分かるように出来ますか?」「予算は○○円に設定しましょう」とプロジェクトのように明確に指示を出すと、飲み込みも早く、驚異的なスピードでフィードバックしてくれるように。

家計管理を業務の一環として捉えた佐伯さんを見て、仕事に没頭される方だと、家計管理を業務の一環として捉えていただく方がスムーズな場合もあるのだと実感しました。

子供の体験学習費用&習い事に月20万円超

そうしてできあがったExcelをもとに、今回見直した費目は主に3つ。①教育費(月17万円、うち7万円は私立小の学費)、②娯楽費(月13万円)、②日用品代(3万9000円)です。

【図表】メタボ家計 BEFORE   AFTER

そのうち①教育費と②娯楽費の内訳リストを見て、仰天しました。

定期的な習い事は、バレエ、そろばん、英語、スイミング、ピアノ、図工で、これだけで固定費が計10万円。そして土日は参加型のコンサートや、自然体験型の理科教室に、長期休みはキャンプ合宿などに参加。娯楽費の月13万円は、こうした不定期のイベント系に消費されていることが分かりました。要は、②の娯楽費の多くも教育費と言っていいのです。

「机上の勉強だけでは伸びないと思って。例えば、川はどうしてできるのかを教科書で読むだけでは頭に入りづらい。まず山奥にある川の源流から支流までをたどるというように、実体験が必要だと思うんです。そうやって、教科書や本で見たものを現地に見に行く小旅行も娯楽費には入っています」と話す佐伯さん。

当のお子さんは楽しんでいるかと聞くと、「う~ん。抵抗感を示していたことはないけれど、すごく楽しみにしているかというと、どうでしょう……。私と2人で行く小旅行は喜んでくれていますけれど」

ということは、本人が乗り気でない習い事やイベントは削る余地があります。そう提案すると、後日早速バレエ教室を辞めさせ、固定費からは2万円を削減。変動費のほうは予算を下げて、コンサートや自然体験型の理科教室をなどの単発講座を月6万円分減らしたと、報告してくれました(前出①②の計30万円の支出は、22万円に減少)。