行動経済学の罠に陥らない仕組みをつくる
行動経済学の「罠」に陥らないようにするには「自己規律」が必要です。
といっても「行動経済学の罠を意識して、気をつけるようにします」だけで回避できるのであれば苦労はありません。意識や努力にかかわらず行動経済学の罠を回避できるようにする仕組みを作って、それを実行するようにしていきましょう。
1 ドルコスト平均法
「ドルコスト平均法」は「一定の金額で一定の期間ごとに商品を購入する」という積立投資の方法。投資金額を毎月一定にすることによって、購入価格が高いときは少なく、安いときは多く買うことができます。その結果、平均購入単価が自然と下がり、その後少しの値上がりでも利益を出しやすくなります。
ドルコスト平均法を活用すれば、暴落があっても慌てずに済みます。むしろ安いところで買うことができるので、暴落でさえも味方につけることができます。
2 利益確定・ロスカットルール
投資に感情を挟まないようにするため、短期売買をする際は、あらかじめ「30%値上がりしたら利益確定、20%値下がりしたら損切り」などと、利益確定・ロスカットのルールを厳格に決めておき、条件を満たしたら例外なく実行することも大切です。
3 現金比率ルール
投資はお金を増やすために必要ですが、だからといって資産をすべて投資に回すのはNG。お金は、無リスク資産(現預金・個人向け国債)とリスク資産(株・投資信託・金など値動きのある資産)にわけて保有することが大切です。
無リスク資産とリスク資産の割合は、「自分の年齢」と「120から自分の年齢を引いた数字」を対応させる「120の法則」がおすすめです。今40歳ならば、無リスク資産:リスク資産=40:80というイメージです。
過去の記事「資産のうち投資は何割がベストか…お金の専門家が見出した『年代別・貯金と投資の最適バランス』」も参考にしてください。
万が一のケガや病気、リストラなどの事態に対応できるようにするため、最低でも生活費の6カ月〜1年分は必ず現預金で保有しておきます。このような現金比率ルールを定めておき、投資をしすぎないようにするのです。
4 資産配分ルール(コア・サテライト戦略)
「コア・サテライト戦略」とは、自分の資産を長期安定成長・守りの資産(コア資産)と積極運用・短期売買の資産(サテライト資産)に分けて運用する戦略です。
資産の大部分にあたる7〜9割は「コア資産」。現預金に加えて、インデックス型・バランス型の投資信託や債券、金といった比較的値動きの安定した金融商品で用意します。
残りの1〜3割は「サテライト資産」として、株やアクティブ型の投資信託など、値動きの大きな金融商品を活用します。こうすることで、コア資産で安定的に運用しながらサテライト資産で積極的に利益を狙います。
資産配分ルールをきちんと守ることで、リスクを取りすぎることを防ぎ、お金を減らさずに増やすことができるでしょう。

