損失の悲しみは2~2.5倍大きい
人は誰しも損をするのは嫌なもの。しかし、そうした感情が非合理的な判断を引き起こすのです。
たとえば、次のようなくじ引きがあるとします。どちらかを必ず引かなければならないとしたら、どちらを引きますか?
(1)必ず100万円がもらえる
(2)50%の確率で200万円がもらえるが、50%の確率で何ももらえない
ほとんどの人は(1)を選ぶでしょう。では、次のくじ引きではどうでしょうか。
(3)必ず100万円を支払う
(4)50%の確率で200万円を支払うが、50%の確率で支払いがなくなる
どちらも引きたくないかもしれませんが、この場合は(4)を選ぶでしょう。
しかし、数学的にみれば、(1)(2)のくじ引きの期待値(ここでは、得られる金額の平均値)は100万円、(3)(4)のくじ引きの期待値は-100万円でどちらも同じです。
しかし、目の前に利益があるときは損失を回避する行動を取り、損失があるときはリスクを負ってでも損失を取り戻す行動を取りがちだということがわかります。
損失の悲しみは、利益の喜びの2〜2.5倍大きく感じるといわれています。
ですから、保有している株などの金融資産が少し値上がりしたとき、まだまだ価格上昇が見込めそうなのに利益確定してしまったり、反対に今後価格上昇が見込めなさそうな銘柄をそのまま保有し続けてしまったりする可能性があります。
損失回避によるバイアス(プロスペクト理論)の中から「反転効果」と「情報のカスケード(バンドワゴン効果)」を紹介します。

