「医者に気兼ねして質問しない」は絶対ダメ

これも、日本人に多く、ぜひやめていただきたい習慣です。

病院を受診したとき、診察室で医者の前に座ると、気兼ねして質問ができなかったり、「こうして欲しい」という自分の希望を伝えることができない人は、わりとたくさんいるのではないでしょうか。

例えば、私の専門である糖尿病だったら、定期的に通院して検査を受けたり、薬を処方されるわけですから、検査でどんなことがわかるのか、必要性があるのか、どのようなことに効く薬なのかなど、聞きたいことがいろいろとあるでしょう。

こうしたとき、医者に気兼ねして質問しないということは、絶対にしないようにしてください。医療は自分で納得して受けることがとても大事だからです。

薬を飲むときに、「この薬は本当に効くのかなあ」「薬を飲んで副作用が出たらどうしよう」など、不安を抱えながら過ごすことは精神衛生上よくないことです。また、必要のない検査を行うのも、避けるべきです。遠慮せず、主治医に自分の疑問や不安に思っていることを聞きましょう。

手のひらに薬と薬を握る若い女性
写真=iStock.com/fotostorm
※写真はイメージです

もし、その疑問に対してきちんと答えてもらえないなら、その医者をやめて別の医者を探したほうがいいと思います。

医者にはいい医者もいればよくない医者もいます。横柄だったり、患者さんから求められてもきちんと説明しないような医者はいい医者ではありません。納得できない医者に通い続けるのはやめて、質問しても機嫌が悪くなったりせず、あなたにわかるように説明してくれるいい医者を探しましょう。

いい医者はたくさんいますから安心してください。

ただし、あまり笑わないので冷たそうに感じるといった理由で医者を変えるのはやめましょう。病気についてわかりやすく説明ができ、質問に対して的を射た回答ができる医者でしたら、その人はいい医者に必要な説明するスキルがあります。

医療費節約で検査を減らすと命取りに

日本の医療費は、欧米に比べて信じられないくらい安く設定されています。アメリカでは1日入院すると100万円はかかります。外来で1回の通院は、治療費だけで10万円くらいはします。

医療保険に加入していれば自己負担分以外は保険でまかなわれますが、最初は自分で支払い、あとで返金されるというケースが多いため、患者さんはどのくらいの金額がかかっているかを実感できます。結果、病院や医者を見る目や選ぶ基準は、どうしても厳しくなります。

日本の場合は、軽いカゼくらいであれば、1回にかかる自己負担分の医療費は2000~3000円程度ですみます。これは欧米では信じられないくらいの安さです。

でもここでよく考えていただきたいのです。安く医療を受けるのと、高額だがきちんと治る治療を受けるのとでは、どちらがいいでしょうか。

例えば、患者さんのなかには、医療費を節約するために検査数を減らせばいいと考える方がいます。「検査を減らしてください。余計な検査はしないでください」と言う方もいらっしゃいますが、それが命取りになることもあります。

糖尿病のような慢性の病気は検査が不可欠です。なぜなら、検査しないと病気がよくなっているのか、悪くなっているのか、今の薬や治療でいいのか、副作用が出ていないかなどが判断できないからです。