ハーバードはなぜ一人のアスリートに着目したのか――。リーダーシップ論を専門とするフランシス・フライ教授が、大谷翔平の「徳」と「品格」に感銘を受けた理由を語る。

――フライ教授は、リーダーシップ、企業文化、オペレーションの専門家として知られていますが、なぜ今回、ハーバードビジネススクールの教材『大谷翔平:夢を実現する』(原題:“ShoheiOhtani:Achieving the Dream”)を執筆しようと思ったのでしょうか。

私は、現在、野心とレジリエンス(逆境や失敗から立ち直る力)をテーマとした新たな著書を執筆するために、様々な世界のトップリーダーのキャリアや人生について研究しています。

本で紹介すべき事例を探していたところ、2025年、たまたま大谷翔平選手(米ロサンゼルス・ドジャース)の目標実現手法について書かれた記事が目にとまりました。そこには大谷選手が高校1年生のときに書いた「目標達成のためのマンダラチャート」(教育者の原田隆史氏が考案したフォーマットをもとに、大谷選手が当時の目標と64のアクションプランを書き込んだ曼荼羅まんだらのような図)が掲載されていました。

(写真=AP/アフロ)
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