「都心タワマンバブル」はいつ弾けてもおかしくない

表面的には何も変化がないように見えても、大きな力は静かに動いているものだ。相場を日常的に観察している者でも、価格形成の背景や、中国からの資金流入、経済事情、中国の習近平国家主席の政策等を理解しなければ、この変動は見えない。

売れ残っている物件の多くは、実は高すぎて買い手がつかない価格帯にとどまっているだけということはままあり、そこに気づかずに「値段が安定している」と誤解している素人は多い。

誤解のないよう補足すると、私はタワマンを買うなとか、何がなんでもすぐに売れと言いたいわけではない。自用目的で、自分がそこに住むことに明確な価値を見出せるのなら何の問題もない。

小林大祐『インフレ地獄を生き抜く資産戦略』(KADOKAWA)
小林大祐『インフレ地獄を生き抜く資産戦略』(KADOKAWA)

花火が見えるロケーションや、自宅から見下ろす眺望が生活に対する満足感を大きく上げてくれるのであれば、それはタワマンでなければ得られない価値であり、そこに住む意味は大いにある。

しかし、価格がかなり高騰してしまっている今、投資目的で買う難易度は高く、また合理性は極めて乏しい。この令和バブルが崩壊することがあるとしたら、それは東京都心におけるタワーマンション市場からの外資撤退から始まり、不動産価格の下落を引き金に需要が一気に冷え込む、という形で起こるだろう。

値上がりしている間は楽しく踊っている彼らの中に、いつかババを引く者が現れ、そこからは阿鼻叫喚となる事態は、いつ起こってもおかしくないのだ。

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