自分たちの都合なんて関係ない
閣僚を2回経験した自民党国会議員はあるとき、プレゼンに来た企業の話を3分ほど聞いただけで遮り、「話が長そうなんだが、今聞いてみて、資料もみさせてもらって、だいたいわかった。○○で○○をすればいいのか? 俺は何をすればいい? それを先に言ってくれ、すぐに今ここで対応するから」と発言した。
企業側は飛びあがるほど驚き、戦慄が走ったが、その議員は目の前で霞が関の枢要部署に電話をし、案件を処理した。議員からすると、ダラダラと10分も20分も話を聞く時間はない。
大前提として筆者は、「国会議員は偉い」と思っている。なぜなら有権者の負託を受けて国会で議席を得ているからだ。議員に面会できること自体が貴重だから、そのチャンスを生かすために事前に相手のリサーチを行ったり、プレゼンの練習をしたりするのは当たり前だろう。これは民間でも一緒だ。
にもかかわらず、議員の面会になると、途端にそういう準備をやらなくなる人が多い。議員を軽くみているから、そういう態度になるのだろう。国会議員は存在自体が「偉い」のだから、すべてこちらが合わせるべきだというのが筆者の持論だ。よって、議員が遅刻することはOKだが、我々が遅刻することは許されない。議員が公務多忙で日程が変更になったりしても、不満そうにしてはいけない。議員の方が「偉い」のだから、議員の都合がすべてだ。自分たちの都合なんて関係ない。
LINEの連絡をしないワケ
多くの国会議員はLINEやフェイスブックのメッセンジャーを使いこなしているし、ショートメールであればアナログな議員でもほぼ使っている。よって、民間人でも議員と直接やりとりするケースがある。仲良くなってLINEのスタンプを送る人もいる。
それは大いに結構だし、信頼関係があるからこそできる芸当だが、筆者は国会議員とダイレクトにやりとりするのはなるべく避けている。忙しい議員の時間を奪うことになるからだ。それは当然、相手に対して失礼になる。「偉い」国会議員に申し訳ないという意味合いと、セキュリティー面でのリスクも考慮してのことだ。
筆者は相当な人数の国会議員の携帯番号を知っているし、LINEでやりとりする議員もそれなりにいる。よく電話もかかってくる。それでも、用があるときに自分から電話したり、LINEをしたりすることは極力控えている。日常的な情報提供や、相手側のプラスになるような話ならLINEなどでもいいが、相手に負担をかけるような話は対面でのみ行うことを徹底している。そもそも、流出のリスク、安全性を勘案して、LINE等を使っていない政府高官や議員もたくさんいる。

