資料は1~2分で説明する

筆者が企業や団体を個別に国会議員に面会させるときは、説明資料の準備に最も多くのエネルギーを注ぐ。この伝え方でいいのかどうか、事前に時間をかけて、資料も論点も整理する。

国会議員との面会に際して、どういう資料で説明するべきか。巷ではいろいろ言われているが、簡潔で適切な情報量であれば何でもいい。

官僚出身の国会議員の中にはA4サイズ1枚にまとめたものを好む人もいるが、こだわる必要はない。スライドの枚数は、多くても10枚前後に収まるといい。20枚を超えると、読む気をなくす国会議員が続出する。タブレットを使って説明する場合もあるが、基本は紙にプリントアウトした状態で説明するのが好まれる。もちろん、タブレットがダメというわけではない。

プリントした資料を用いて説明するビジネスマン
写真=iStock.com/west
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国会議員の面会時間は、せいぜい10分と思って準備するべきだ。もっというと、1分ぐらいで、口頭で提案やプレゼンができるまで解像度を上げる必要がある。1分や2分で説明できないものは相手にされないと思ったほうがいい。筆者は基本的に1分や2分で説明しきれるぐらいにまで解像度を上げて、初めて国会議員のアポイントを取っている。

事前準備で8割は決まる

即答できる準備も最優先で進めておくべきだ。地方議員も含め、いわゆる政治家という人種は「で、何をすればいいの?」と聞いてくる。それに即答できるかどうかが運命の分かれ目になる。

「えーと……」とか「あー……」とか言っている場合ではない。歯切れよく、ビシッとプレゼンできるように、筆者が顧問先や依頼側に対し、事前に猛特訓を行っていることも多い。プレゼン能力はロビー活動に不可欠だ。話すのが苦手な人には、スピーチトレーニングを薦める場合もある。

さて、幸いに30分時間が取れるようなことがあっても、ダラダラと自分たちの考えていることを話しているだけではダメだ。その議員が何を考えているのか、その議員の関心事は何なのかを見極めて話をしないといけない。議員の関心事を探るには、SNSとニュースのチェックが適切だ。相手の懐に入るために役立つ。話を弾ませるためにできることは何でもやる。事前準備で8割は決まる。

では、国会議員からみるとどうだろうか。繰り返しになるが、議員は、恒常的に企業団体、業界側の陳情、要望を聞いている人たちなので「予算をつけてほしいのか、法律を変えてほしいのか、それとも何をしてほしいのか」をすぐに聞きたがる。だから、プレゼンする側も、要領良く説明しないといけない。