いい医者かどうかを判断するための質問

いい医者かどうかを判断するときに、実践しやすいものを紹介します。

それは、自分が受けている検査や薬などについて、不安に思うことがあれば、その場ですぐに質問してみることです。もし、かかっている医者が質問をイヤがったり、答えるのを億劫がったりするようであれば、いい医者とは言えません。

会話を繰り返していると、相手がどんな人間かはわかってきます。誠意がなさそうとか嘘をついているとか、なんとなく感じるものです。医者としての力量も、会話を重ねることである程度は推測することができます。

自分に合ったいい病院が、自分が住んでいる場所の近くにないこともあるでしょう。しかし、遠くてもいい病院・医者にかかるべきだと私は思います。

検査を受けることで寿命は伸びる

医者の診察を受けることと同じように、検査を受けることも大切です。病気は早期に発見して治療することで、その後が大きく変わります。症状が進んで深刻な状態になる前に病気を見つけるためには、必要な検査をこまめに受けましょう。

私は糖尿病の専門医なので、糖尿病の患者さんの例を紹介しましょう。

糖尿病が進行すると「人工透析」という、体内の血液を人工的にろ過してきれいにする処置が必要になります。現在、日本では34万人強の患者さんが人工透析を受けていて、毎年4万人弱の患者さんが人工透析を始めています。そして、悲しいことに毎年4万人近くの患者さんが人工透析中に亡くなっています。

酸素マスクをした患者
写真=iStock.com/stockbusters
※写真はイメージです

なんと362人に1人が人工透析を受けていて(日本透析医学会調査・2023年末時点)、現在もその人数は増え続けているのです。

糖尿病による腎臓病は初期であれば治ります。患者さんの腎機能をチェックするために、私は「尿アルブミン」という検査を行っています。

この検査を行えば、ごく初期の腎臓病が見つかるのですが、一般的な腎機能検査では血液の「クレアチニン」という項目を調べるだけで尿アルブミンは調べません。