意思決定の質が大きく下がるのはこんなとき

4/とにかく行動したら、気分が変わることもある

気分と行動は、とても深く関連しています。「まず動くことで感情を変える」という考え方があります。これは行動活性化といい、心理療法においてベースとなるものです。行動によって、気分が“あとから”ついてくるということです。

抑うつを抱える人は、その気持ちを変えるために行動を起こすよりも、落ち込んだ気持ちをいつまでも反すうし、その気持ちに“浸る”傾向があります。

反対に、抑うつになりにくい人は、気分が落ち込んでいるときに楽しい映画を見たり、友人と話したりといった行動をとりやすいものです。

ある程度、体力と気力の余裕が保たれているのであれば、気持ちの整理がつかなくても、まず動き出してみるとよいでしょう(動く力がまったく湧かないほど余裕がないときは、このかぎりではありません)。

5/すぐに態度を決めないほうがいいときを見極める

自分の気持ちが、自分や他人を傷つける行動につながりやすいタイミングがあります。

鈴木裕介『頭の中のひとりごとを消す方法』(池田書店)
鈴木裕介『頭の中のひとりごとを消す方法』(池田書店)

落ち込んでいたり、逆に妙に高ぶっていたり、体調が悪かったり、あるいは月経周期などによっても、意思決定の質が大きく下がるときがあります。

そういう“やばいタイミング”のとき、会ったばかりの人と過度に親密になったり、まったく信頼できない人物やあやしい仕事の依頼に対して「運命だ!」と感じて、全力で突っ込んでいってしまったりします。

人生において勢いは大事ですが、勢いのまま突っ走ったほうがいいときと、そうすべきではないときを冷静に見極めたいところです。

「今の自分は、ちょっとかかりすぎているかもしれない」「冷静に判断できるコンディションではない気がする」と気づいたら、勢いで即決せず、いったん保留です。

一晩おいてみたり、その内容についてもう少し詳しくリサーチしたり、第三者に相談したりするなどのアクションをとりましょう。

急にせり上がってくる不安や怒りなどを感じ、それを他者にぶつけてしまいそうなときは、ぜひこの5つのポイントを意識して、感情の「増幅分」を自覚できるようになりましょう。

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