過去の「解釈」を変えれば、心が楽になる

このように分析すれば、「あの時は、やるという選択肢しかなかった」と心の底から納得できるでしょう。友人の禅僧の言葉、「後悔の本質は、心の底からそう思ったかどうかなのです」は、やはり間違っていなかったと確信できます。

名取芳彦『グズを直す本』(三笠書房)
名取芳彦『グズを直す本』(三笠書房)

「やらなかったこと」を後悔している場合も同様です。当時の自分は「やれるスキルがないと思っていた」「チャレンジ精神がなかった」「不測の事態に対処する自信がなかった」などが、当時の状況分析として見えてきます。

そして、周囲からは、「君には無理だ」と言われた、「他にやる人がいるからその人に任せたほうがいい」とアドバイスされた、「やって失敗して迷惑をかけた時にどうするつもりだ」と不安を煽られたなど、さまざまな外部要因があったかもしれません。

であれば、「あれだけの条件がそろってしまっていたのだから、あの時やらなかったのは仕方がなかった」と、今、心の底から納得できるはずです。

このようにして過去の「解釈」を変えれば、心を楽にすることができます。

「やる」と「やらない」の両方は選べない

加えて、「やる」と「やらない」の両方を同時に選択し遂行することはできないという事実も、心に刻んでおいたほうがいいでしょう。

何かしている時に、家族から「これやって」と別件を頼まれると、私は落語に出てくるセリフを引用して断ります。

「今やっていることがあるから、そりゃ無理だ。あくびしながらタクワンを食ってみろって言われてもできないだろう。同時にできないことってぇのはあるんだ」

さて、こうして本項を執筆している私ですが、あとになって読み返した時、「あの時、別の書き方をしていれば」と後悔することは、まずありません。現在の私にとってこの内容が精一杯であり、他の書き方をする選択肢はないと覚悟しているからです。

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