合意を困難にした米とイランの間接交渉

バイデン政権とライーシー政権は、核合意再建のための交渉に入った。これを困難にしたのが、間接交渉という方法だった。イランは、2018年のトランプ政権のアメリカが一方的に離脱したのだから、そのアメリカとは直接には交渉しないという立場をとった。

さて2022年夏の段階では、ウィーンでの間接交渉が行われた。

イラン交渉団はインター・コンチネンタル・ホテルに宿泊した。このホテルは伝統的にOPEC(石油輸出国機構)の総会の会場である。それゆえ、その主要メンバーのイランには、なじみ深いホテルである。このホテル・チェーンは、もともとは今は無きアメリカの航空会社のパン・アメリカン社の所有だった。バブルの頃は日本のセゾン・グループが所有していた。日本の中東関係者が夏の終わりに集い中東戦略を議論する会場にもなっていた。