報告は「感謝のメッセージ」

フィードバックは報告というより、人との関係をつなぐ橋なのかもしれません。「先日教えていただいたやり方で試したら、少し楽になりました」「アドバイスいただいた件、まだ苦戦していますが、方向性が見えてきました」――これは単なる報告ではなく、「あなたの存在が、私の世界を少し良くしてくれました」という感謝のメッセージです。

自分の行動が誰かの役に立ったと知ることは、人間にとって最大の喜びの一つです。フィードバックをすることで、あなたは相手に「貢献する喜び」をプレゼントしているのです。この循環こそが、職場を「競争の場」から「支え合いの場」へと変えていく原動力になります。

真面目な人、優しい人は助けを遠ざけやすい

助けてもらえない人ほど、真面目すぎたり、優しすぎたり、人の目を気にしすぎてしまう人なのだと思います。「迷惑をかけたくない」「自分の評価が下がるのでは」――そう考えて、助けを遠ざけてしまうのです。

でも、考えてみてください。あなたが誰かから「相談があるんですが……」と声をかけられたとき、良好な関係の人であれば、迷惑だとは思わないはずです。むしろ「この人が私を頼ってくれた」という、静かな喜びを感じるのではないでしょうか。頼られたことが、その人の自信や救いになることもあるのです。

きれいなオフィスで会議する若いビジネスパーソンたち
写真=iStock.com/maroke
※写真はイメージです

「助けてもらう力」は、特別な才能ではありません。自分から挨拶をする。「ありがとう」を言葉にする。「でも」より「やってみます」と言う。相談した相手に結果を伝える。どれも小さなことです。でも、その積み重ねが、人との距離を少しずつ変えていきます。

最近は、数値で測れない力を「非認知能力」と呼ぶことがあります。その中でも、職場での人間関係やメンタルの安定に深く関わっているのが、この「助けてもらう力」だと感じています。普段は一人でも大丈夫。でも、ときには自分の弱さを認め、助けを求めることができる。それこそが、真の強さであり、健康な自立の姿だと思います。

今月の話も、あなたのお役に立てば幸いです。

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