ジブリ風イラスト、YOASOBI風作曲、機密情報の漏えい……生成AIの業務利用においてはさまざまなリスクが考えられる。法的にどのようなリスクがあるのか。AIに関する法律に詳しい専門家が解説する。

創作的寄与が高くないと「著作物」にはならない

生成AIを仕事で使う際に、法律がAIをどのように規制しているのかを把握しておくことは、コンプライアンスの観点からも欠かせません。主な3つのリスクについて解説します。

【Risk1】著作権侵害

世の中にはさまざまなコンテンツがありますが、その中で特に「創作性」が認められるクリエイティブなものだけが著作権法で保護されています。単なる事実やアイデア、世界観は著作権法では保護されません。

例えば、生成AIで話題の「スタジオジブリ風」の画像。著作権法が保護しているのは具体的な「表現」なので、いかにもジブリ作品に出てきそうなキャラクターでも、実際の作品に登場する特定のキャラクターと同一または類似していなければ、直ちに著作権侵害にはなりません。しかしナウシカ、トトロなどの既成キャラクターと同一または類似していれば、著作権侵害のリスクは高くなります。

(構成=西川修一)