シシィ
【月収10万〜20万円】
40代女性。本業は工場での品質管理業務。25年6月に「SSFF & ASIA Promotional Movie」優秀賞、同年11月に「太秦映画村短編動画コンテスト」優秀賞を受賞した。

通勤電車の中でスマホで動画を制作

2024年に結婚したことを機に、京都に引っ越しました。年齢のせいか、引っ越し先ではいい仕事が見つからず、新たな就職先の給料はこれまでと比べて約半分になってしまいました。

そんなときインスタに流れてきたのが、生成AI学習コミュニティやスクールを運営するSHIFT AI社のPR動画でした。そこで紹介されていたPR動画もAIを使うことで「1分で作られた」と知り、私もAIを使って何か副業ができないかと考えるようになりました。

その時点では、生成AIに触ったこともほとんどありませんでしたが、まず挑戦してみたのが、YouTube動画のシナリオをAIを使って制作する仕事です。以前、シナリオを書いたり、映画を作ったりするサークルに参加していたこともあったので興味はあったのですが、実際にやってみるとシナリオ作りに上手にAIを取り入れることができず、また仕事として見ると単価も安かったこともあって、続けていくべきか悩んでいました。

たまたま動画サークルの主宰者の方のお話を聞く機会がありました。ちょうど年末で、サンタクロースをテーマにした動画コンテストがあると聞き、サークルで動画作りを学び、コンテストに応募しました。初めて作った動画を見て、未経験の私が映像を作ることができた感動が大きかったです。映画作りとつながるものも感じて、動画制作をやってみたいと思うようになり、シナリオ作りからの転換を決めました。

ちなみにそれまでの私は、AIの使用経験はまったくありませんでした。AI副業を意識するようになった24年10月に、初めてチャットGPTに触れた程度です。プロンプトという言葉も、そのときに知ったような門外漢でした。そんな私が、AIを使った動画制作で収入を得ようと目指すようになったのです。

制作を決意してから約半年後。25年6月に、短編動画のコンテスト「SSFF& ASIA 2025 Promotional Movie」で優秀賞を受賞できました。さらにその3カ月後には、和信ペイント社のPR動画コンテストで最優秀賞を受賞することができました。

これでどんどん私のもとに制作の依頼が来ると思ったのですが……。実際には、どこからもさっぱり声がかかりませんでした。

失望を感じていたそんなときに、クリエイターたちの交流会に出かけた私は大きな衝撃を受けました。この世界で名の知られているTakkaさんという方が、名刺を配りまくっていると聞いたからです。

大御所でもベテランでも、リアルな場での営業努力を怠っていないことを知り、私もさっそく名刺を200枚作成。異業種交流会やAI映像クリエイターの交流会に参加しては、配るようになったのです。

そうして、たまたま自社のサイトに載せるためにAI動画を作っている人を探していたという企業の人と出会う機会などがあり、個人的に仕事をもらうことも増えていきました。

(構成=福光 恵)