相手の言うことをすべて受け入れなくてもいい

一方で、助けてもらえる人は、まずこう言います。「ありがとうございます」「やってみます」。ここで大事なのは、相手の言うことをすべて受け入れることではありません。まずは助けようとしてくれた気持ちを受け取り、そのうえで自分なりに少し形を変えて試してみる。この姿勢がある人には、周囲も関わりやすくなります。

「助けてもらえない人」の思考回路には、知らず知らずのうちに「防衛本能」が働いています。誰かがアドバイスをくれたとき、自分のこれまでのやり方を否定されたように感じて、自分を守る壁を作ってしまうのです。一方、助けてもらえる人は、アドバイスを「自分へのギフト」だと捉えています。たとえそのアドバイスが少し的外れに感じても、相手が「自分のために時間を使ってくれた」という好意を、まるごと受け取るのです。

「でも」を「ありがとう」に変える。それは、相手の優しさを否定しないという、あなたからの誠実さの表明でもあります。

オフィスで働くアジア系の人々のグループ
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うまくいかなくても「報告」は大切

3. 助けてもらえる人は「結果を返している」――「その後の物語」を共有する優しさ

3つ目の違いは、フィードバックです。助けてもらえる人は、アドバイスをもらったあと、行動して、その結果を伝えています。「教えていただいた方法、やってみました」「少しうまくいきました」「まだ難しいですが、前より整理できました」――こうした一言があると、助言した側はとても嬉しいものです。人は、自分の言葉が誰かの役に立ったと感じると、また力になりたいと思うものです。

一方で、助けてもらえない人の中には、「うまくできなかったのに報告したら申し訳ない」「結果が出ていないのに連絡するのは気まずい」と思って黙ってしまう人がいます。でも実は、うまくいかなかった報告にも意味があります。「やってみたけれど、ここが難しかった」という一言があれば、周囲も次の助け方を考えることができるからです。