フセインと同じ轍は踏めない

核協議で、トランプ大統領はイランにウラン濃縮の全面破棄を要求した。だが、これはイランにとって到底受け入られない話だった。

もともとウラン濃縮はイランが経済制裁で困窮しながらも、国家の威信をかけて行ってきたプロジェクトだ。イランの「科学技術力」を誇示し、主権と権力の象徴として扱われてきた。ウラン濃縮技術の放棄は、すなわち米国に屈服することを意味する。国内での権威は失墜し、求心力は大幅に低下しかねない。

そして、何よりも核開発を放棄した同地域の独裁者はいずれも悲惨な最後を迎えた。リビアの狂犬と呼ばれたカダフィ大佐、そしてイラクのサダム・フセイン大統領だ。