中国で作られた「宝物」だった
発見された遺物は、龍泉窯や同安窯と呼ばれる中国の窯跡で造られた焼き物がそのほとんどです。当時の高級品で、現在でも各地のお寺や神社などで宝物として守られているような品々。
このような鎌倉時代の輸入陶磁器類は、鎌倉幕府と関係の深い金沢文庫の博物館などでも見ることができます。三代将軍源実朝も直接中国から輸入したいと、鎌倉の浜で貿易船を造らせました。まあ、この船が遠浅のため出港できずに朽ち果てたことは有名な話です。
さて、倉木崎の出土品の特徴は、バリエーションが少ないことです。焼き物が同じ窯跡でつくられているだけでなく、ほぼ同一のお皿などもあります。カケラもあるにはありますが、完形が多い。器種としては、壺や甕などよりは、お皿が多い。また、陶磁器以外の金属性の遺物や木材がない。これらの特徴から、倉木崎の遺跡は生活の痕跡ではないのは明らかです。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能
