先が見えず、死ぬことすら考えた

「リストラをするから、帰ってこい」

父からそう告げられて、26歳の時に春田さんは鹿児島に戻った。11店舗の閉鎖と従業員の大量解雇。配送センターも閉鎖し、保有していた土地もすべて売却した。

ハルタの経営難は思った以上のものだった。春田さんはリストラの矢面に立つことはなかったが、店の現場で働きながら、リストラを断行する父を見ていた。子どもの頃に憧れた経営者としての父の姿は、そこにはなかった。残されたのは多額の借金と、かろうじて残った1店舗だけ。何の希望も見えず、春田さんは人生に絶望した。