「想定外の失敗」から学んだこと

失敗の種類は小さなものから大きなものまでじつに多種多様です。中には痛みの少ないものもありますが、そういうのはたいてい、手抜きやインチキなどを原因とする、経験する必要のない失敗です。そういうものでも扱い方次第で、その人を成長させる学びの機会にできるのが失敗の面白いところです。

とくに仕事や日常の中にある「ヒヤリとした」「ハッとした」という経験は、些細なことでも大切にしたいものです。その時点では取るに足らない小さなものが、大きな失敗の予兆であることもあります。こういう体験をしたときには、最悪の状況を想像しながら、自分の考えや行動のいたらなさを見つめたり、改める機会にするといいでしょう。それが案外、将来に起こり得る大失敗の回避につながったりもします。

ノートパソコンの前で、バインダーに挟んだ紙に書き込みをしている男性
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失敗の多くはだれかが予想している形で起こりますが、まったく予期せぬ場所やタイミングで、予期せぬ形で起こることがときどきあります。これを「想定外の失敗」と言います。失敗の中でも一番対処が難しく、これまで多くの実例を調査しながら対処法を検討し、得られた知見を発信し続けてきました。