生きている限りやるべきことがある

今の人たちは戦争を知らない世代ですが、それでも、日々の中でつらい出来事や、思わぬ不幸に見舞われることがあるでしょう。

比留間榮子『ほどよくまわり道して生きていく』(サンマーク出版)
比留間榮子『ほどよくまわり道して生きていく』(サンマーク出版)

人のご苦労は、外からは見えにくいものです。それぞれに立場や状況が違うわけですが、ひとついえることがあるとしたら、失ったものや絶望に向けていた目を、残った光に向けること。

戦争も、大きな災害や事件も、痛ましいものですが、起きてしまったことが変えられない以上、私たちは、そこから立ち上がって前を向き、一歩踏み出して歩いていくしかありません。

「絶望しているときに光など見えない」と思われるかもしれませんが、命があるなら、あなたにはやるべきことがあって生かされているということだと思うのです。

95歳での手術、リハビリを経て

命があれば、動き出すこともできますし、落ち着きを取り戻せば、手を差し伸べてくれる周囲の存在に気づくかもしれません。今すぐには無理でも、少しお休みしたなら、「あるもの」に目を向けてみる。希望はそこから湧いてきます。

私は95歳で人工関節の手術をして、ひとりで歩くこともままならなくなりました。それでも、杖をついて歩くという希望を持ち、毎日リハビリを欠かさずしています。

けがをしたときに絶望しなかったのは、私が残った光に目を向ける生き方をしたいと、常々思ってきたからです。

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