「スマイル」こそ、金儲けの原理原則
「マクドナルドの店員さんは実に愛想がよろしい」というおほめの言葉をいただくことが多い。レストランや食堂の従業員がつっけんどんになっている昨今だけに、マクドナルドの従業員の笑顔での応対は、ことさらにお客の心をとらえるようだ。
経営者としては、鼻が高い。じつは、これにも仕掛けがある。マクドナルドの各店のキャッシュ・レジスターの下には、必ず、「スマイル」と書いてある。
従業員が売上げ金をレジスターに入れたり、釣銭を出すとき、いやでもこの文字が目に入るようになっている。そこで、従業員も自動的に笑顔で「ありがとうございます」という。
この方法は、マネージャーが、「お客さんにはニッコリしなさい」と百万遍教育するよりは効果がある。おそらく、マクドナルド以外のレストランや小売店で、キャッシュ・レジスターに「スマイル」と書いてある店は日本には一軒もないだろう。
笑顔に誘われて、つい買ってしまう
笑顔で商売をすれば、必ず客はふえる。好感を持たれるからだ。健全なる肉体に健全なる精神が宿るように、笑顔の店には金が宿る。
マクドナルドでは、ちょっとでも店の前に通行人が立ちどまると、若い女性の従業員がニッコリ笑って、「おひとついかがですか」とすすめる。
すすめられた客は笑顔に誘われて、ついふらふらと買ってしまう。これも笑顔の勝利である。その笑顔は、マクドナルドのハンバーガーに従業員一人ひとりが絶対の自信を持っているから、ごく自然に出てくる。
彼女たちは、こんなに安くてこんなにうまいものを食べなければ損だと心から思っているから、優しく笑顔ですすめるのだ。


