マクドナルドの看板が赤と黄色の理由
日本にマクドナルドを開店するに当たって、私は看板の色にも気をつけた。そして、看板の色は赤、「マクドナルド・ハンバーガー」のかしら文字のMの色は黄色に決定した。信号でいえば、赤は「停まれ」で、黄色は「注意」である。
街頭を歩いている人は、10人が10人、マクドナルドへ来る目的を持っているわけではない。わが社の調査によれば、客の25パーセントは、マクドナルドに来る目的で家を出ている。残りの75パーセントは、マクドナルドに行こう、という目的で街に出た人ではない。
そんな人が看板を見る。看板の赤を見て、はっとして立ち止まる。そして「注意」の黄色のMのマークを見る。その横に「マクドナルド・ハンバーガー」と書いてある。そこで、「マクドナルド・ハンバーガー。食べてみるか……」かくして、店に入って、ハンバーガーを注文する。
紫色や茶色の看板は「どういうつもりだ」
この「赤」と「黄色」の作戦は、当たった。
昨今は、どの店もマクドナルドを真似て、赤と白の看板を出すようになった。中には、赤と黄色というマクドナルドの配色をそっくり真似た大手の食品メーカーのチェーン店も現れた。
ときには、紫色とか茶色の看板を見かける。私は紫色や茶色の看板を見ると、ここの経営者は一体どういうつもりであんな色の看板を出すのだろう、と首をひねらざるを得ない。
あまり、人が好む色ではないからだ。そういう色の看板を見ると、私はその店の経営者が、「ウチの店には客はいらないんだ」とか、「絶対にこの店に入ってもらっては困る」といっているような気がしてならない。



