「口先だけ」の人が多い中で貴重な存在
努力は人を裏切りません。
「努力してもうまくいかないことだって、現実にはあるのではないか?」と反論したい人もいるでしょうが、うまくいかないのは努力が足りないからです。本気で取り組まないから、うまくいかないのです。
たとえ独学で、しかも効率の悪いやり方でも、何十時間、何百時間も勉強をすれば成績は伸びます。成績が伸びないのは、中途半端な努力しかしていないからです。仕事も同じで、投げ出さずに頑張り続ければ、必ず道は開けます。
内向的な人は、就職面接での自己アピールはうまくできませんが、私が人事担当者なら、外向的な人でなく、内向的な人を多く採用すると思います。
外向的な人は「口先だけ」の人が多い傾向にありますが、内向的な人はそうではありません。どんな仕事にも実直に取り組むので、会社に大きな利益をもたらしてくれる素晴らしい人材だといえるのです。
「正直者」はバカを見ない?
「正直者はバカを見る」ということわざがあります。
世の中を生き抜いていくためには、少しくらいずる賢く立ち回らないと、不利益をこうむってしまうよ、という意味です。
内向的な人は、自分の気持ちを伝えるのが、そもそもあまりうまくありませんし、ウソをつくのも下手ですので、どうしても正直者にならざるを得ません。そのため、人生で損ばかりをすることになってしまうのでしょうか。
……大丈夫。「そんなことは決してありませんよ」ということを示す、内向的な人にとってはものすごく勇気づけられる研究があるのです。
米国ハーバード・ビジネス・スクールのフランチェスカ・ジーノは、166名の起業家(平均年齢28.1歳)にベンチャーのアイデアを競うコンペでプレゼンをしてもらいました。そのプレゼンは、経験豊富なエンジェル投資家たちに判定してもらうことになっていました。
エンジェル投資家というのは、まだ実績も何もなく、海のものとも山のものともわからない起業家に、その将来性を信じて応援する投資家のことをいいます。
ジーノは、各自のプレゼンが終わった直後に声をかけ、「あなたはどれくらい正直に伝えましたか?」という質問と、「投資家の期待や要望にどれくらい合わせようとしましたか?」という質問をしました。
その結果、正直に話したほうが、エンジェル投資家の判定で勝者に選ばれることが多いとわかりました。
投資家の興味関心に合わせて、自分のプレゼンを修正しようとすると、かえって悪い評価を受けることもわかりました。

