嫌われやすい人がやりがちな行動は何か。心理学者の内藤誼人さんは「『みんなが私に組織のリーダーになってくれってうるさいんだ』などと、謙虚さを装って自慢する人は身近に意外に多いことがわかっている。米国ノースカロライナ大学の研究によると、こういった人ほど嫌われることも判明している」という――。

※本稿は、内藤誼人『もの静かで繊細なあなたが生きやすくなる本』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

首をすくめる女性
写真=iStock.com/Andrii Iemelyanenko
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「内省する力」があるから成長できる

「自分は引っ込み思案で、目立つ行動ができないから、成長の機会を逃しているのではないか?」

人見知りで、大勢の場ではついつい発言をためらってしまう内向的なあなたは、そう感じてしまうかもしれません。しかし、心配は無用です。

外向的な人が「行動」によって成長するのに対し、もの静かな人の成長の原動力は、誰にも邪魔されない「内省」の時間にあります。人とワイワイ過ごすより、一人静かに考える時間を大切にするあなたこそが、最も着実に成長できるタイプなのです。

たとえば、何かアクシデントが起きたとき、内向的な人ほど、「自分が悪かったのでは?」とすべての責任が自分にあるかのように考えてしまいます。

仕事がうまくいかないのは、自分のせい。
恋人ができないのも、自分のせい。
不運続きなのも、自分のせい。

とにかく、内向的な人ほど、何でもかんでも自分が悪いと考えてしまいます。本当はまったく自分に責任がないときでも、内向的な人は「自分が悪かった」と結論する傾向があるのです。

では、ここで読者のみなさんに質問です。

「すべて自分が悪い」と考えてしまうことは、そんなに悪いことでしょうか。

実のところ、そういう思考をとることは決して悪いことでもないことが、心理学の研究で明らかにされています。

中国の北京にある清華大学のミシェル・リウによりますと、悪い出来事を自分のせいだと考える人は、仏教徒に多い傾向にあるそうです。

リウは、ソーシャルメディアで募集した120名の仏教徒と、177名の仏教徒以外の人を比較していますが、仏教徒ほど「自分が悪い」という思考をとりがちであることがわかりました。

では、そのような思考習慣がある仏教徒は不幸せなのかというと、そんなことはありませんでした。むしろ仏教徒以外の人より、人生満足度は高いことが明らかになりました。