※本稿は、内藤誼人『もの静かで繊細なあなたが生きやすくなる本』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
「内省する力」があるから成長できる
「自分は引っ込み思案で、目立つ行動ができないから、成長の機会を逃しているのではないか?」
人見知りで、大勢の場ではついつい発言をためらってしまう内向的なあなたは、そう感じてしまうかもしれません。しかし、心配は無用です。
外向的な人が「行動」によって成長するのに対し、もの静かな人の成長の原動力は、誰にも邪魔されない「内省」の時間にあります。人とワイワイ過ごすより、一人静かに考える時間を大切にするあなたこそが、最も着実に成長できるタイプなのです。
たとえば、何かアクシデントが起きたとき、内向的な人ほど、「自分が悪かったのでは?」とすべての責任が自分にあるかのように考えてしまいます。
仕事がうまくいかないのは、自分のせい。
恋人ができないのも、自分のせい。
不運続きなのも、自分のせい。
とにかく、内向的な人ほど、何でもかんでも自分が悪いと考えてしまいます。本当はまったく自分に責任がないときでも、内向的な人は「自分が悪かった」と結論する傾向があるのです。
では、ここで読者のみなさんに質問です。
「すべて自分が悪い」と考えてしまうことは、そんなに悪いことでしょうか。
実のところ、そういう思考をとることは決して悪いことでもないことが、心理学の研究で明らかにされています。
中国の北京にある清華大学のミシェル・リウによりますと、悪い出来事を自分のせいだと考える人は、仏教徒に多い傾向にあるそうです。
リウは、ソーシャルメディアで募集した120名の仏教徒と、177名の仏教徒以外の人を比較していますが、仏教徒ほど「自分が悪い」という思考をとりがちであることがわかりました。
では、そのような思考習慣がある仏教徒は不幸せなのかというと、そんなことはありませんでした。むしろ仏教徒以外の人より、人生満足度は高いことが明らかになりました。

