「薄っぺらな知識」は必ず見透かされる
内向的な人は、外向的な人を羨みます。
「私も、○○さんのように、堂々と話せたらどんなに素晴らしいことか……」と。
しかし、それは違います。
知ったかぶりなどしないほうが、周囲の人からのウケは絶対によくなります。知らないことを「知らない」と謙虚に認める人のほうが、確実に好かれるのです。これはウソではありません。
米国ミシガン州にあるホープ大学のベンジャミン・ミーガーは、新聞広告などで集めた162名の成人(平均年齢34.65歳)に、「知的謙虚さ」を測定する心理テストを受けてもらいました。
「知的謙虚さ」という言葉はあまり聞いたことがないかもしれませんが、わかりやすく言うと、「知らないテーマでは、知ったかぶりをしない」という特性のことを指します。
次に、ミーガーは、「死刑」「安楽死」「積極的格差是正措置」「遺伝子組み換え食品」の4つのテーマについて、3人以上のグループで30分間の討論をしてもらい、討論後には、各メンバーについてどれくらい好印象を持ったかを尋ねました。
すると、「知的謙虚さ」のテストで高得点だった人ほど、他のメンバーから好意的に評価してもらえることがわかりました。
「ごめん、私はあまり○○に詳しくなくて……」と素直に認めたほうが、知らないテーマなのに、さも知っているかのように振る舞ったりするよりも、他のメンバーから好かれるということが明らかになったわけです。
世の中には、ほんの少ししか知らないことを得々としゃべる人もいますが、そういう人が「薄っぺらい知識」しか持っていないことなど、他の人にはちゃんとお見通し。謙虚で誠実な人は、そういう恥ずかしい姿をさらすこともありませんので、ずっと好かれるのです。
「なぜか好かれる」のは自慢しないから
自慢話ばかりする人は、たいてい嫌われます。自慢話を聞かされると、こちらが見下されているように感じて、不快になるからです。
「僕がフランスに留学してた頃の話なんだけどさ……」
「私の彼氏って、年収が一億円くらいなんだけど……」
「私のおじいちゃんは大臣経験者でね……」
このような自慢話を聞かされると、私たちはうんざりするものです。
一方、性格的に控えめで謙虚な人は、決して自慢などしません。自分を大きく見せようとはしないので、嫌われずに済みます。
世の中には、謙虚さを装いながら、さりげなく自慢をする人もいます。
こういう人を、英語では、「ハンブルブラギング」(humblebragging)といいます。
米国ノースカロライナ大学のオーブル・セザーは、全米から集めた646名に、ハンブルブラギングの事例をいくつか示し、「こういうタイプの人が、あなたの身近にいませんか?」と聞きました。セザーが例として挙げたのは、次のような人です。
【さりげなく美貌自慢】
「私のことをモデルか何かだと勘違いする人が多くて困っちゃう」
【さりげなく実力自慢】
「みんなが私に組織のリーダーになってくれってうるさいんだ」
調べてみると、70.1%の人が「いるいる、こういう人、私の身近に」と回答しました。謙虚さを装って自慢する人は、意外に多いみたいですね。
セザーはさらに別の研究で、ハンブルブラギングをする人にどんな印象を受けるか尋ねてみましたが、こういった人ほど嫌われることも判明しました。


