誰かの「挑戦する姿や思い」は応援したくなる
人が商品・サービスをどう好きになるのかは、いろいろあります。便利で、壊れず、いつでも使いやすい「信頼」の好き。高級、カッコいい、キレイなどのすごさがあって、使ってみたい「憧れ」の好き。そして、新しいことに挑戦したり、苦労や失敗を乗りこえて成長したりしてつくられたビジネスを使いたいと思う「応援」の好き、などがあります。
もちろん信頼や憧れも大事ですが、「応援」される商品・サービス、ブランド、存在になると、ファンになった人たちから長く愛され、広まっていくことができます。人は、誰かの「挑戦する姿や思い」を応援したくなるものです。それは、スポーツ選手やアイドルも、商品や観光地も同様です。この「つい応援したくなる」という魔性の魅力について紹介しましょう。
日本の女性アイドルは、「応援したい!」と熱狂するファンに支えられています。モーニング娘。やAKB48グループ、乃木坂・櫻坂・日向坂の坂道シリーズなどは、「会いに行けるアイドル」として親しみが持てて、最初から完璧じゃない存在です。未完成だからこそ、歌やダンス、バラエティなどに挑戦し、成長していく姿を応援したくなり、ファンが増えていくのでしょう。
熱海は「応援したい観光地」になった
挑戦する会社も「応援したい」と感じさせてくれます。アメリカのニューヨークで「日本のイチゴ」を広めるベンチャー企業「オイシイファーム」があります。イチゴを育てるには、ハチが飛んで花粉を運び、受粉させて実をつくることが必要です。自然の中よりもうまくハチが飛び回る環境を整えた工場を初めて実現し、美味しいイチゴをつくり、アメリカの高級レストランや食通たちをうならせて人気です。
復活を目指す観光地も「応援」の対象になります。かつて観光地として人気だった静岡の熱海は、1990~2010年にどんどんお客が離れていき、さびれてしまいました。そんな中、復活を目指して地元の人たちに愛される街づくりが進められ、商店街が活気を取り戻し、若い観光客からの人気を集めて、2012年からV字回復していきました。新たな飲食店やホテルが増え、老舗と新店がミックスした熱海ならではの新しい魅力が広がっています。
【応援消費】
人や会社、地域などの挑戦・成長・努力・苦労・復活を応援したいと感じて、商品・サービスを買ったり、使ったり、人に薦めたりする行動です。
【ファン・マーケティング】
会社、ブランド、商品・サービスなどに愛着を持って支えてくれるファンをつくり、増やし、ファンとの関係を深めていくことを目的にしたマーケティング。


