「未来の話」をする人にはいい仲間が集まる
さて、ありとあらゆる飲み会に参加する“漂流の日々”で得た教訓のひとつが、どういう人と付き合うと、楽しい時間が過ごせて前向きになれるか……ということです。
僕の持論では、ずばり、「未来の話」と「自分自身の話」をしてくれる人。
「自分は過去にこういう建物をつくって、こう評価された、こんな雑誌に載った」という話ではありません。
「いつか仲間を集めて、こういうアート施設がつくれたらいいと思わない?」と語ってくれる人。
誰かの噂話ではなく、「私はこういうことが好きで、こんなふうに考えてるんだ」と話してくれる人。
……そういう人といると、だいたい前向きになれるし、“その先”につながることが多いからです。
反対に、職場の先輩が気に食わないとか、後輩が生意気だとか、文句ばかり言っている人に聞きたいのは、「でも、その居場所を選んでいるのはあなた自身じゃないの?」ということです。
環境に文句を言うヒマがあるなら、その環境を自ら変えればいい。
不平不満を漏らしている人は、その人自身の振る舞いがよくないから、相手から思い通りの対応をしてもらえないのでは、と思うことが多いのです。そういうとき、僕ははっきりと伝えます。
「相手のことを悪く言っているけれど、実はあなたに問題があるんだよ。あなた自身がいい付き合い方をするようになれば、いい対応が返ってくる。
あなたがいるおかげでそのコミュニティーが楽しくなることがわかれば、周囲の人も変わるはず。自分の行い次第で、いくらでも楽しい方向に持っていけるんだよ」と。
自分の考えやビジョンを持っているか
さて、話を戻しましょう。
なぜ「未来の話」と「自分自身の話」をする人がよいのかというと、どちらも普段から意識していないとできない話だから。
つまり、その人が、自分の考えやビジョンを持っていることの証しだからです。未来の話をする人は、だいたい頑張ろうとしている人なので、会うと元気をもらえますし、僕ももうちょっと頑張るぞと刺激をもらえる。
場合によっては、面白い物語を“読み聞かせ”してもらっているような気分になることすらあります。
つまり、僕の目の前にいる彼は、「彼の未来の話」という初めて知る物語のストーリーテラー。
「ここが面白いんだよ、これが大事なんだよ」と声に出して僕に読み聞かせてくれているわけです。そういう人に出会うと、こちらの脳も活性化して、新しい発想が生まれてきます。
ちなみに、親交を深めるときの食事は、焼き鳥か寿司。カウンターがマストです。理由は三つあります。
まず、どちらもできたてをすぐ食べられるから。料理はできたてがおいしいに決まっていますが、焼き鳥と寿司は、とりわけ旨い。

