甘いイチゴを育てるポイントは「光」
「光の当て方です。葉っぱが多くなりすぎないように、つまり茂りすぎないようにする。今はイチゴの栽培に一番いい条件を探すために、1株ごとに光の当たる向きを見ながら葉っぱの枚数を変え、光の強度や湿度を管理したりなど、丁寧に育てています。
千葉大学の吉田英生助教が上手なんです。おそらく植物工場でイチゴを育てることについては、日本一の研究者。それをマニュアル化できれば、月面の植物工場で自動的に育てられます」
光の当て方が鍵だった。月面農場では、LED光が太陽光の代わりとなる。
気になるのは受粉だ。イチゴの花が咲いた後、めしべにおしべの花粉がつかないと、実ができない。地球上の自然な環境では、受粉は花の蜜を吸うために集まったミツバチや昆虫が担う作業だ。でも月にミツバチは運べない。そこで、イチゴの花を揺らしたり風を当てたりすることで機械的な振動を加え、受粉させる。
イチゴは水耕栽培で育っていた。根っこの部分を見せてもらうと、深さ5㎝ぐらいの培養液に浸されている。金魚の水槽などで使われるエアレーションで酸素を補給し、栄養のバランスを確認。週に2回ぐらいは、肥料が入った培養液を足しているそうだ。


