「月産月消」が必要な理由

月で暮らすとなったらどうだろう。地球から月までは片道3日以上かかる。さらに輸送費は1kgあたり1億~2億円にもなる。5kgの米袋一つで10億円! すべての食材を地球から月に運ぶのは、非現実的だ。そうなると、月で作物を育てなければならない。

そこで月で育て、月で食べる「月産月消」を目指そう! という目標が掲げられた。その研究の最前線が、ここ植物工場で進行中なのだ。これは政府のスターダストプログラムの1つ(農林水産省の「月面等における長期滞在を支える高度資源循環型食料供給システムの開発」)であり、特別な許可を得て取材が許された。

このプログラムが目指すのは、月で水や廃棄物などの資源を循環しながら作物を育てる月面農場の実現。約30の企業や研究機関などが技術と知恵を結集し、世界をリードする研究開発が進められている。