チャレンジが「三日坊主」にならないようにはどうすればいいのか。心理カウンセラーの矢場田つとむさんは「1日3分、自分が課題に思っていることの解決につながる『ベビーステップ』から始めてほしい。部屋が汚れているなら、出したままのペン1本を片付けるだけでいい」という――。(第2回/全2回)

※本稿は、矢場田つとむ『すごい自己受容』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

海辺の道を走る女性ランナー
写真=iStock.com/lzf
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心の充電ができたら、一歩踏み出そう

自己受容で心のエネルギーを充電して、安心感の土台を築いたら、次にやってほしいことがあります。

挑戦行動です。

人生においては、やるべきこと、やりたいこと、たくさんありますよね。行動を起こさないかぎり、停滞していた人生を動かして、前進していくことはできません。

わざわざ「挑戦」行動と言っているのには理由があります。それは、「やらない」という選択もできる中で、あえて「やる」という選択をするからです。

自己受容によって、心のエネルギーを回復させても、そのエネルギーを使わずに何もせずにいたら、引きこもりになってしまいます。そういう人生もありではありますが、宝の持ち腐れとも言えますね。

自分を癒すだけでは、現状維持はできても、望む未来へ進むことはできません。

多くの人はもっと充実した、張りのある人生を望んでいるのではないでしょうか。挑戦行動と、それに伴う経験によって、あなたの心はどんどん育っていくのです。これはゲームのRPG(冒険しながら敵と戦うジャンル)における、経験値とレベルアップにも似ています。

刺激的な経験が人生を力強く前進させる

HP(体力)を回復させてばかりでは、成長できません。外に出て、敵と戦うから、経験値が入ってレベルが上がり、「最大HP」や「ちから」「すばやさ」などの能力が上がっていくのです。

そして、どんどん冒険の範囲が広がっていきます。小さな地元の町から、大都会、不思議な洞窟や、高くそびえる塔など……。新しい景色と刺激的な経験が待っています。

それは、あなたの人生も同じです。

心のエネルギーを回復させながら、無理なく行動や経験を積み重ねて、人生を力強く前進させつつ、大きくしなやかな心へと成長させていきましょう。

STEP1の自己受容が、無条件に包み込む「母性愛」だとすれば、STEP2の挑戦を支えるのは「父性愛」です。

母性愛は、「いつでも帰ってきなさい」「あなたは、そのままでいいのよ」と、心の安全基地として、優しく無条件の愛を注いでくれます。一方で父性愛は、「君ならできるよ」「行ってきなさい」と、あなたの可能性を信じて背中を押す力強い愛情です。

この2つの愛情は、車の両輪のようなもので、どちらも心の成長に欠かすことができません。母性愛という「安心感の土台」があるからこそ、私たちは父性愛という「勇気」を受け取り、外の世界へ一歩を踏み出すことができるのです。