※本稿は、矢場田つとむ『すごい自己受容』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
心の急速充電に必要な「自己受容」
すべてにおいての起点であり、最終結論でもあるのが、この自己受容です。
自己受容とは、自分がどんなにダメであっても、評価したり裁いたりせず、抱きしめてあげること。そして、ありのままの自分を、現在地として静かに受け入れること。
つらいとき、困ったとき、混乱してわけがわからなくなっているとき、ピンチのとき……まずは一度立ち止まり、自己受容をしてください。
何か行動を起こすとしても、まずは自己受容してからでも遅くはありません。立ち止まったら、傷ついた心を癒して、安心感の足場をつくり、心の充電をしていきましょう。このことさえ覚えてもらえれば、本稿の役割は8割がた済んだと言ってもいいかもしれません。
心の充電に必要な自己受容とは、実は「母性愛」のことです。
母性愛とは、「ここにいていいんだよ」「大丈夫だよ」と、存在そのものを丸ごと包み込み、結果や条件に関係なく寄り添って、安心感を与えてくれる無条件の愛です。
3歳の子どもが泣いている場面を想像してみてください。
「泣くんじゃない!」と怒ると、余計に泣きますが、ぎゅっと抱きしめて「ヨシヨシ、悲しかったね」と寄り添うと、早く泣きやみます。
「ヨシヨシ」と抱きしめられ、無条件の愛を受け取ることで、子どもは「泣いている自分も存在していいんだ」と安心し、エネルギーを回復させていきます。これが、心の急速充電になるのです。
「自分自身」が母の代わりになれる
しかし、大人になると、誰も無条件には「ヨシヨシ」してくれません。もう大人になってしまったし、お母さんが近くにいないかもしれません。
でも大丈夫です。お母さんの代わりに、あなたを優しく受け止めてくれる人がいます。誰でしょうか?
それは、あなたです。
あまり知られていないのですが、この無条件の愛はいつでも、いますぐにでも、自分に与えることができます。あなたがそうしたいと思ったときに、あなたを励まし、勇気づけ、癒すことができます。ここに、最高の味方がいたのです。

