ぬいぐるみ、毛布を手前で抱いてみる
「いい歳としをした大人が、自分で自分を慰めるなんて……」
そう思う人もいるかもしれません。しかし、これは脳科学的にも理にかなった強力なメソッドです。やり方はとてもシンプル。
「ハグ」+「伝え返し」+「魔法の言葉」、これだけです。
では、さっそくやってみましょう!
①ハグ
まずはクッション、枕、タオル、毛布やラグ、ぬいぐるみなど……触り心地がよくて、柔らかいものを用意してください。抱き枕でもいいですね。
それを、優しく、ぎゅっと抱きしめてください。
抱きしめるものがないのであれば、胸の前で両腕をクロスして、自分で自分を抱きしめる「セルフハグ」でもかまいません。ただ、私としては、まずは最初だけでもいいので、何か肌触りのよいものを用意することをおすすめします。
心理学の用語に、スヌーピーの登場キャラクターにちなんだ「ライナスの毛布」というものがあります。柔らかくて触り心地のよいものに触れていると、人は心理的に安堵を得られるという意味です。
人間の皮膚は第三の脳だと言われています(ちなみに第二の脳は腸)。脳が安心感を覚えるとセロトニンやオキシトシンと呼ばれる幸せホルモンが出てきます。
私の生徒さんの中にも、幼い頃から使っている毛布や、柔らかいタオル素材に触れると安心してよく寝られると話す人がいます。
自分のお気に入りを探しておいて、持ち歩けると便利です。
優しく抱きしめたら、もし状況が許すなら、目を閉じてください……。
感情にフタをするのは逆効果
②伝え返し
あなたはいま、どんな思いを抱えていますか?
何か不安や後悔があったり、愚痴や弱音を吐きたくなったり、またはそんな自分に嫌気がさしてしまっているかもしれません。あるいは、とても心が落ち着いていたり、ワクワクした気持ちで本書を読み進めてくれている人もいるかもしれませんね。
もしネガティブな心の声が聞こえてきても、それを抑えつけたり、消そうとしないでください。感情は、フタをしようとすると余計に暴れ出します。
反対に、「いま、不安なんだな」「あのことで後悔しているんだな」などと、その感情の存在を認めてあげるだけで、スッと小さくなっていきます。
ですので、どんな心の声が聞こえてきても、そのままオウム返しをして、伝え返すだけでいいのです。
「伝え返し」は、「不安がっていてもいいんだ」「泣いている自分もいていいんだ」という安心感を与えます。

