▼田中和彦さんのメソッド

私は断然、アナログ派です。もちろん人それぞれで、デジタルのほうが合う人もいると思います。ただ、どちらにしてもツールは少ないほうがいい。入力すべきツールが複数あると、手間がかかるだけでなく、あっちのツールでは予約されているのに、こっちでは空きになっているという状況が発生しやすい。できれば1つか2つに絞り、最終的に集約させるツールを決めておくべきでしょう。

私もグループウエアを使ってメンバーとスケジュール共有していますが、グループウエア上の予定は、あくまでも仮決定。自分の手帳に記入した時点で確定するというルールで管理しています。

手帳はポケットサイズの能率手帳を愛用しています。リクルート時代に会社から支給されていた手帳は、能率手帳をベースにしたもの。それが使いやすかったので、転職後も能率手帳を使っています。

難点は、字が細かくなることでしょうか。リクルートのときは極端に忙しく、1時間単位では仕事がこなせませんでした。そのため30分単位で予定を組むようになり、さらに4誌の編集長を兼務するころは、15分単位でなければ回らない状態に。予定を書ききれないので大きめの手帳に変えることも考えたのですが、手帳は持ち運びやすさが重要。結局は、細かい字を書くことで対応しました。おかげさまで、いまでも小さな字は得意ですよ(笑)。

田中和彦(プラネットファイブ代表取締役)
1958年生まれ。一橋大学卒業後、リクルートに入社。人事課長、広報室課長、転職情報誌4誌の編集長を歴任。映画プロデューサー、キネマ旬報社代表取締役を経て、現在は人材コンサルタント、映画、出版のコンテンツプロデューサー。
(村上 敬=構成 澁谷高晴、的野路弘=撮影)
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