子どもの金銭感覚を養うためにお年玉をいかせないか。子ども向け金融教育を20年以上実施してきたFP・八木陽子氏は「地頭のよい子どもが育つ家庭にはある共通点が見られる。それをこのお正月に家庭で実践してはどうか」という――。
お正月
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地頭のよい子が育つ家庭で実践していること

以前、家庭内で金融教育を積極的に実践している17以上のご家庭にお話を伺い、その共通点を調べたことがあります。そして分かったのは、それらのご家庭は「教育全般に対して熱心である」ということでした。

こうした家庭では、日頃から社会の仕組みやニュースについて子どもと話す習慣があります。「なぜこの商品の値段が上がったのか?」「このニュースで取り上げられていることは、私たちの生活をどう変えるのか?」といった対話が日常に溶け込んでおり、その過程で、社会のしくみやお金の流れを俯瞰する習慣が身についているようでした。

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この結果から、単にお金や投資、節約などの知識を教え込むことよりも、日頃の何気ない言葉かけの積み重ねや親の価値観を伝えることによって、社会や経済を理解する力を育むことが、地頭の良い子を育てる土壌となると感じたものです。

しかし、いざ「子どもと社会やニュースについて話し合おう」と思っても、なかなかきっかけが掴めないかもしれません。そこで、普段よりも親子の時間をとりやすいお正月に、子どもたちがもらった「お年玉」を教育に活用してみてはいかがでしょうか。

小学生の金銭感覚を養う方法

お年玉の扱い方は、子どもの年齢によっても異なります。小学1〜2年生のお子さんがいるご家庭であれば、まずはお金を以下のふたつに配分することから始めるとよいでしょう。

① 子どもの意思で何かを購入するためのお金

まずはお年玉の一部を子どもに渡し、「自分の責任で自由に使う」経験をさせます。購入するものは何でもかまいません。これにより、お金が「価値あるもの」に変わる体験を実感できます。

この際のポイントは、お年玉をくれた祖父母や親戚に対し、お礼状を書くよう促すことです。これにより、お金は「人からの好意や感謝の象徴」であることを学び、感謝の気持ちを育みます。

② 親が管理し、「将来」への投資とするお金

残りのお年玉は、親が管理します。ここで大切なのは、勝手に没収するのではなく、「なぜ親が預かるのか」という理由を丁寧に説明することです。

例えば「将来あなたにやりたいことが見つかったとき、それを実現するための資金として大切に守っておくね」などと伝えることで、お金には「今使う楽しみ」だけでなく、「未来の選択肢を広げる力」があるのだと教えることができます。