母親は心不全で亡くなった

一命を取り留めた母親だったが、関節周囲の筋肉や皮膚、腱といった軟部組織が硬くなり、関節の動きが悪くなる「拘縮」が強く出て、ほぼ寝たきりになってしまった。ゆっくりと話すことはでき、食欲もあったが、飲み込むことができず、経鼻経管栄養を利用していた。

入院してから2カ月後、母親は実家から高速を使って1時間半ほどかかるリハビリ病院に転院。

しかし転院から3カ月後、主治医から「回復の見込みがない」と言われ、同じ病院内の療養施設に移るという話が出る。小蔵さんたちはそれでよいと思ったが、父親だけが「遠すぎてお見舞いにいくのが大変だ」と反対する。