中国のポータルサイトで自らのファッションやライフスタイルを紹介するブログを開設して、一躍注目を集める存在になったTOKYO PANDAさん。人気ファッションブロガーとして、中国や日本のメディアにも引っ張りだこだ。沖縄生まれで東京育ち、現在は上海で活動している彼女の眼には、日本や中国の姿がどのように映っているのだろうか。
TOKYO PANDA
1984年、沖縄生まれの東京育ち。90年頃、キッズモデルなどで活動。2003年オーストラリアに語学留学。06年中国・瀋陽で生活を始める。09年12月ブログを開設、TOKYO PANDAの活動を開始。12年6月医学部修士課程を修了。13年3月活動の拠点を上海に移す。最新著は『TOKYO PANDAの旅する中国語』(中経出版)。

【田原】TOKYO PANDA(以下PANDA)さんは中国で絶大な人気を誇るブロガーだそうですね。ブログには、どんなことを書いているのですか。

【TOKYO PANDA(以下TP)】おもにファッションのことです。私は中国の瀋陽で医学部生をしていました。もともと洋服が好きだったのですが、向こうの医学部生はずっと勉強に打ち込んできたエリートで、ファッションに興味がない人が多い。また瀋陽は東京から見ると田舎で、おしゃれな店が少ない。ファッションについて話せる友達がいなかったので、誰かと情報をシェアできたらいいなと思って、ファッションブログを始めました。

【田原】そもそも中国には医学の勉強でいらしたのですね。医学を学ぶならアメリカやドイツに行く人が多いですが、なぜ中国に?

【TP】高校卒業後、オーストラリアに留学していたのですが、向こうの友達がみんな鍼灸やマッサージ、瞑想に興味を持っていて、私も影響を受けました。もともと私自身、生理痛がひどくて漢方を服用していたので、東洋医学に抵抗はありませんでした。本格的に学ぶなら、やはり本場の中国だろうと。

【田原】瀋陽では何年、勉強したの?

【TP】7年です。中国は競争社会なので、学士を取っただけではなかなか職にありつけません。だから修士までの7年制のコースがあって、私もそこに入学しました。