本当のお金持ちは、どんなことにお金をかけているのか。富裕層専門税理士の森田貴子さんは「私のクライアントには、子どもの留学先にスイスを選ぶ家庭が多い。英語の習得や就職対策とは別の理由で人気がある」という――。
教室で授業を受けている子供たち
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子どもは「リターンを求めない投資」

「子どもがいるからがんばれる」

そう語る経営者の方に、私は何度も出会ってきました。

一見すると感情的で、経済合理性を超えた動機です。けれど、この非合理的な家族動機が資本主義を支えてきた原動力なのではないか――そんなふうに語ったのが、経済学者ゲーリー・ベッカーです。実際、「子どもや孫のために」という想いが、長期的な投資や価値観の継承につながっているのは、富裕層の支出傾向を見ても明らかです。これは単なる家族計画や教育に熱心であることとは違い、未来を見据えた生き方なのかもしれません。