退職代行サービスを利用する人が増えている。2ちゃんねる創設者のひろゆきさんは「最優先すべきは自分のキャリアで、他人の感情ではない。わざわざ業者にお金を払って退職の意向を伝える人たちは、むしろえらいと思う」という――。
※本稿は、ひろゆき『僕が忙しい現代人に伝えたい 休む技術』(Gakken)の一部を再編集したものです。
ゆるく働ける大企業が理想だけど…
僕の会社ほどゆるい環境はなかなかないかもしれませんが、いまや上場企業になったドワンゴでも、12年間まったく出社しなかった社員に給料を払い続けていたという伝説を聞いたことがあります。プログラマ職はサボりやすいこともあるのかもしれません。
ただ世の中の中小企業を見ても、たまたま得意先に恵まれていたり、ビジネスモデルが秀逸だったり、ニッチな市場を独占していたり、親会社に資金力があったりとさまざまな事情から、ゆるい職場環境でなんとなく事業が続いているところもあります。
もちろん大企業でも安定して利益を生む仕組みが完成していて、内部留保の資金に余裕があるなら、サボる社員だらけのケースもあります。待遇もいいのでそちらのほうが「理想の職場」に近いですし、もし僕に会社員としての適性があったら、そのルートを血眼になって探していたと思います。ただ、やはり大企業ですから誰でも目指せるわけではありません。
収入にあまりこだわらないなら、めちゃくちゃゆるい中小企業を選ぶのも賢い選択かもしれませんね。
「縁故入社」のチャンスを探せ
とくに地方は狙い目。地方は人材が圧倒的に足りないので経営者も人事も贅沢は言えないですし、社員の知人や家族に入社してもらうとか、取引先の子息を預かるといった縁故採用が多い気がします。のんびり働きたい人にはピッタリでしょう。
唯一の難点は、そういう中小企業は定着率がいいので、表立って採用活動をしていないケースも多いこと。
ですから、超ゆるい会社で働いている人を普段から積極的に探して、縁故入社の可能性を尋ねてみるといいかもですね。

