歯周病検診の拡大など、国を挙げて「歯の健康」を守る動きが進んでいるが、本当に日本人の歯はそこまで悪いのだろうか。40年にわたって歯科診療に携わってきた小西昭彦氏は、「検診はビジネス」と断言する。そんな「ビジネス歯科医」と良い歯科医の見分け方を聞いた。
デンタルミラーを持つ人と札束を持つ人のイラスト
イラストレーション=タカセマサヒロ

日本人の口腔状態は改善検診拡大は「ビジネス」

「良い歯科医」とは、どんな歯医者だと思いますか?

これはなかなか難しい質問で、一言でこうだと定義できるものではありません。患者も歯科医も一人ひとり違うので、ある人にとっては良い歯科医でも、別の人にとってはそうではないということは普通にあるでしょう。

小西昭彦(こにし・あきひこ)
小西昭彦(こにし・あきひこ)
​1952年、東京都生まれ。80年、日本歯科大学歯学部卒業。85年、東京都新宿区に小西歯科医院を開業し、院長に就任。著書に『歯科治療の新常識』『歯医者選びの新常識 あなたにとって最良の歯医者に出会うために』(ともに阿吽社)など。

ただ一つ言えることは、良い歯科医は患者と誠実に向き合い、コミュニケーションを大切にするということ。しかし、現実には患者との会話より「いかに効率よく治療するか」を重視する経営優先の歯科医が少なくありません。