理想の体を手に入れるためにはどんなトレーニングをすればいいのか。フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんは「自分の今の体を知ると、トレーニングの優先順位が自ずと決まる。その大前提にあるのは、すべての人が目指すべき理想は筋肉量の多い体であるという考えだ」という――。

※本稿は、中野ジェームズ修一『成功も挫折も人格がすべて 痩せる!パーソナリティトレーニング』(小学館クリエイティブ)の一部を再編集したものです。

準備体操をするランナー
写真=iStock.com/koumaru
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トレーニングを成功させる2つの条件

さて、本書の「はじめに」のなかでトレーニング成功の条件は

1 自分の体質・体型に合った運動を行う
2 人格やライフスタイルを加味した運動を行う

ことである、とお話ししました。2については本書でパーソナリティ別に、トレーニングの進め方やトレーニング方法を食事のり方と併せて解説していきますが、その前に1について少しお話ししましょう。

自分の今の体を知ると、トレーニングの優先順位が自ずと決まります。その大前提にあるのは、「すべての人が目指すべき理想は筋肉量の多い体」であるという考えです。これはボディコンテストに出るとかスポーツのパフォーマンスを上げたい人に限りません。「痩せたい」という人にも、我々トレーナーは「まずは筋肉をつけましょう」と提案します。

筋肉は多くのエネルギーを消費してくれる

筋肉は、多くのエネルギーを消費してくれる組織です。そのため、筋肉量が多い人のほうが基礎代謝が高くなります。基礎代謝とは呼吸、心拍、体温維持など生命活動維持に必要なエネルギーで、1日の総消費エネルギーの約60~70%を占めます。

筋肉は代謝が活発な組織であり、脂肪組織よりも多くのエネルギーを消費します。

例えば、筋肉が1kg増えると、毎日13~15kcal程度の基礎代謝が上がるとされています。数値は微量ですが、筋肉がつくと体が軽くなるなど動きやすくなるため、活動量も自然と上がります。つまり、通勤・通学や掃除・洗濯といった家事など運動以外の日常生活のあらゆる活動によって消費されるエネルギーが向上。これをNEAT(非運動性熱産生Non-Exercise Activity Thermogenesis)と言います。

NEATは1日の総エネルギー消費量の15~30%を占めるとされており、人により有酸素運動以上にカロリーを消費することもあります。特に運動が苦手な人にとって、NEATを意識的に高めるだけで消費カロリーを増やせることは大きなメリットです。