健康的な筋トレを続けるためにはどんなことに気を付けたらいいのか。日本体育大学体育学部教授で、ボディビルダーとしても活動している岡田隆さんは「腸を無視した身体づくりは、栄養素の無駄であり、お金と健康をドブに捨てているのと同じだ。筋トレをする前に腸内環境に目を向けてほしい」という――。(第2回)
※本稿は、岡田隆『筋トレ効果を最大化するタンパク質戦略 いつ、何で、どう摂るか』(青春新書インテリジェンス)の一部を再編集したものです。
栄養を摂っても、吸収できなければ意味がない
私は、タンパク質、脂質、炭水化物の三大栄養素に加え、ビタミン、ミネラルの摂取とトレーニング効果との関係について日々解説しています。
しかし、それらの栄養素をしっかり摂ったつもりでも、本当に身体に届いているか――この問いに真正面から向き合っているトレーニーは意外と少ないのではないか。重要なのは、食べた栄養素が「ちゃんと吸収されているかどうか」である。
どれだけ質の高いタンパク質を摂っても、吸収できなければ、それは“通過しているだけ”になってしまう。まさに、栄養素の無駄打ちである。それどころか、私自身、トレーニングに熱中していた若い頃、タンパク質やサプリメントの摂取量が多すぎて、日常的に下痢が続くことがあった。
また、タンパク質の摂りすぎで、ガスや便の臭いがきつい状態も頻発していた。当時は「それが当たり前」だと思っていたが、それはまったくの誤りであった。
いま、同じような状態に陥っている若いトレーニーを多く見かける。だからこそ、強く伝えたい。腸を無視した身体づくりは、栄養素の無駄であり、お金と健康をドブに捨てている。これでは持続できない、ゆえに最終到達点が低くなってしまうのである。

