ストレスなくやせるには何をするといいか。内科医の工藤孝文さんは「満腹ホルモンと呼ばれる『レプチン』を上手に働かせると、満腹感が得られやすく自然と食べる量が減って、無理なくやせられる。交感神経を高めて満腹中枢に働きかけレプチンの分泌を促す飲み物がある」という――。
※本稿は、工藤孝文『50代から気になる『老けない』やせ方』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
食事の20分前に飲むだけの簡単ダイエット
若い人でもダイエットにストレスは禁物ですが、特に50代以上の方は心も体も以前よりストレスに弱くなっているので、できるだけストレスのない方法でやせたいものです。
まず試してほしいのは、満腹ホルモンと呼ばれる「レプチン」を上手に働かせること。そうすれば、いっぱい食べなくても満腹感が得られやすくなるので、自然と食べる量が減って、無理なくやせられます。
レプチンは、食後の血糖値の上昇に反応して分泌されるホルモンです。だいたい食べはじめてから20分後に分泌されるので、20分かけて、しっかり噛みながら食べると満腹感が訪れ、余計に食べてしまうことが減ります。
早食いの人が太りやすいのは、レプチンが分泌されるまでにバクバク食べてしまうため、どうしても食べる量や食欲が増してしまうからです。
しかし、「ゆっくり食べたほうがいいのはなんとなくわかっていたけれど、意外とこれが難しいんです」という人は少なくありません。
そんな方に私がおすすめしているのが、食事の約20分前にレモン水を1杯飲む方法です。
レモンの香りや酸味の刺激が交感神経を高めて満腹中枢に働きかけ、レプチンの分泌を促してくれるのです。
レモン水は、コップ1杯の水に大さじ1杯ほどのレモン汁を入れるだけ。普通の水ではなく、炭酸水にすると胃が膨れて満腹効果を高めてくれます。どうでしょう? とても簡単なダイエット法だと思いませんか?
食事をしながら飲めるとより簡単なのですが、食べはじめてからレプチンの分泌がはじまるまで時間がかかるので、食事の20分前に飲んでおくのが鉄則です。

