ダイエットに一見良さそうで、大敵となる飲食品は何か。内科医の工藤孝文さんは「豆乳は選び方を間違えるとダイエットになるどころか太ってしまう。同じようにゼロカロリーとうたっている飲み物を好き放題飲むのは危険だ。やせるどころか太ったり、糖尿病になってしまう人が少なくない」という――。

※本稿は、工藤孝文『50代から気になる『老けない』やせ方』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

牛乳を飲む女性
写真=iStock.com/Panuwat Dangsungnoen
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豆乳選びに失敗すると太ってしまう

ダイエットやアンチエイジングというと、必ずといっていいほど名前が挙がる食品に、豆乳があります。

豆乳は、水に浸した大豆をすりつぶして煮て、その液体をしたものです。普通の牛乳より糖質も脂質も低く、高たんぱく質で低脂肪。腸内環境を整えるオリゴ糖も含まれている素晴らしい飲み物です。

特に女性のアンチエイジングに欠かせない大豆サポニンやイソフラボン、ビタミンB群、ビタミンEなども含んでいるため、ダイエットにもぴったりです。

ただし、豆乳にはちょっとした問題があります。

ひと口に豆乳といっても、実はいくつか種類があり、間違った種類を選んでしまうと、ダイエットどころか太ってしまう可能性があるのです。

豆乳には、次の3種類があります。

・無調整豆乳:大豆固形分が8%以上で、大豆と水のみで作られている。
・調製豆乳:大豆固形分が6%以上で、植物油脂や砂糖、塩などの調味料を加えて飲みやすくしたもの。
・豆乳飲料:大豆固形分が4%以上か、果汁入りで大豆固形分が2%以上。調製豆乳に果汁やフレーバーなどで味つけをしたもの。

50代からのダイエットにおすすめしたいのは、もちろん無調整豆乳です。調整豆乳や豆乳飲料は、甘くしてある分だけ糖質も高く、健康に良いと思い込んでたくさん飲むと、体に脂肪がついてしまいます。

調整豆乳も豆乳飲料も、パッケージの「豆乳」の文字に惑わされて、間違えないようにしましょう。

健康や栄養に詳しい人はよく知っているかもしれませんが、今まであまり気をつけてこなかった人は、豆乳を買うときに確認してみてください。