筋トレで健康的な肉体を作っている人は、どんな工夫をしているのか。日本体育大学体育学部教授で、ボディビルダーとしても活動している岡田隆さんは「最近はさまざまな種類のプロテインが売られているが、筋トレ目的であればスタンダードなプロテインを買ったほうが良い。ただ、飲むときにはいくつか注意すべきことがある」という――。(第1回)

※本稿は、岡田隆『筋トレ効果を最大化するタンパク質戦略 いつ、何で、どう摂るか』(青春新書インテリジェンス)の一部を再編集したものです。

白と茶色のプロテインパウダー
写真=iStock.com/Jun
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「女性向けプロテイン」は女性に向いているのか

いまやプロテインは「トレーニングしている人が飲むもの」という時代ではない。ドラッグストアや通販サイトを見渡せば、「ジュニア用」「女性向け」「ダイエットサポート」「シニア向け」など、ターゲットを明確に打ち出した商品がずらりと並んでいる。

一見すると、“自分に合ったプロテイン”が簡単に見つかりそうに感じるだろう。だが、ここで一度立ち止まって考えてほしい。あなたが本当に摂りたいのは「ラベルの安心感」か? それとも「筋肉の材料としてのタンパク質」か?

まずは、それぞれの目的別プロテインが、どんな成分を含んでいるかをざっくり整理しておこう。

「ジュニア用」であれば、骨の成長をサポートするカルシウム、カルシウムの働きを調整するマグネシウム、骨形成に欠かせないビタミンD、さらには成長に必須の亜鉛などが含まれていることが多い。成長期の栄養強化に向けた工夫だ。「シニア向け」になると、やはり骨密度や健康維持を意識したカルシウムやビタミンDが主力。

「女性向け」には、女性ホルモン様の働きを有するイソフラボンを打ち出すためにソイプロテインを用い、さらに美容を想起させるビタミン、ミネラル、コラーゲンなどの“+α”が配合されていることが多い。そして、ダイエットサポート系でも植物性で低カロリーなソイプロテインが採用されているケースが多い。

これらは、いわばメーカーの「配慮」や「工夫」の結果だ。もちろん悪いことではない。むしろ、食事で摂りづらい栄養素を補えるという点ではありがたい。ただし、大事なのは“その商品が、自分の目的に本当に合っているのか”を見極める目を持つことだ。