「風呂屋の絵」をクールに実現する

伊藤忠商事の山内務は「絵空事」を描くのを得意とする。絵空事とは山内流の言い方で、将来の事業計画をA4・1枚にまとめたものだ。その中身はあまりにも壮大なので、ある役員はあきれながら「おまえの絵は、つねに風呂屋の壁に描かれた富士山だ」と評した。

伊藤忠商事 住生活・情報カンパニー 
紙パルプ部 山内 務さん

そのときは役員の説得に失敗したが、山内は同僚にこっそりこう話した。